からしれんこん

小さいけどぴりりと辛いぞ!

火の鳥とDQN専用ヌキ道具

火の鳥。これを読むと不老不死なんて絶対に絶対に嫌だと思うようになる。死っていうものは親切で安らぎを与えてくれる存在なのだと考え方が変わる。

主人公のいる未来は核戦争により全ての生物が全滅、主人公は火の鳥(宇宙の化身)によって永遠の命を与えられる。「あなたはもう死ねません!!」の言葉の残酷さ。インパクトは強い。

文字通り、地球の生命は彼たった一人。何千年、何億年時間が流れても彼は死ねない。寂しさを紛らわすため試験管の中で擬似生物を作り出すも、ひとたび試験管から出されればあわとなって死んでしまう。

その時主人公は気がつく。火の鳥が自分に与えた使命はこれではない・・・。主人公はさらに遙かなの時間の中をある目的のために過ごすことを誓う。

火の鳥のすごいとこは手塚治虫がその時代の中で未来を鋭く予測するような話を書いていたところ、そして13巻全部がどこかでつながっていて一つの輪を完成させているところです。どの話も読んでてつらくなる程リアル。マンガは最近はandroidで読んでいるけど絵がかなり綺麗です。幼馴染はDQN専用ヌキ道具なんかも寒くなった読書の秋には最適ですね。